期間は2年

今週の始めに借りている店舗のオーナーがケアンズに来て今後について話し合い、この場所を8月いっぱいで出ることをオーナーに伝えた。今後の家賃については自分がオファーした金額を先方も受け入れて落着、13年間やって来たこの場所を遂に去る時が来た。これで3度目の移転が決まった。


この場所はもう人通りも少なく以前のように日本人の旅行者が挙って歩く通りではなくなってしまった。そこに加えてコロナ前とほぼ同額の家賃を提示されては、勿論それを払える訳もなく出ざるを得ないというのが当然の成り行きだった。自分とかみさんで店のレイアウトを作った場所なので愛着が無いと言えば嘘になるが、これも時代の流れとして受け入れるしかない。


このエリアの象徴だったルイヴィトンでさえ今月の末で閉店することに。観光客に特化した小売り業は今、大きな転換期を迎えている。市内で生き残ったお土産屋さんは本当にごく僅かになってしまった。この先どうなって行くのかは分からないけど、暫らくはここでやって行くと決めた以上今はその先を見据えるしかない。


次の移転先は決まっている。同じ市内だけど今度の店舗はめちゃくちゃ小さい。実に今の店舗の4分の1のスペースしかない。市内の日本人も含めた旅行者を巻き込めるところで家賃が安いのを選ぶとなると、それはもうこうした小さいところしか借りられないのは当たり前。果たしてそんな場所でやっていけるのかどうか、挑む期間は2年。