ラストスパート

オーストラリアは6月末が決算月でファイナンシャル・イヤーと言うんだけど、ここで1年の締め括りになる。今期も残念ながら赤字だったが昨年、一昨年のような大幅な赤字では無かったのでビジネスとしては確実に上向きに向かっていると言った感じ。まぁ、赤字は赤字なのでそこはしっかりと受け止めなければいけないけど。


2020年の7月期からの売上表の数字をあらためて見返してみると、その時の苦しかった思い出が蘇って来る。この時は夕方の5時に店を閉めて掃除の仕事に行っていた。売上が0の日もけっこうあって「苦しかったなぁ」と当時を振り返りながら、ひと月で3千ドルぐらいしか作れなかった頃の苦い思い出がこの時の数字で思い出された。


懸念材料の1つである円安の影響も響いてか6月同様、7月に入っても相変わらず厳しい状況は続いている。ただ、そんな中でもたくさんお土産を買ってくれる1日のうちで何組か訪れる数少ない日本人のお客さんに救われて何とか今は首の皮は繋がっていると言った感じだけど、これが続けばこの先は本当に分からないので毎夜、寝付かれない日々が続いている。


先日の日本のニュースでこの夏休みに海外旅行に出る人はコロナ前の4割ほど回復していると報道していた。「まだ、4割かぁ...」と思いながらも今年の夏休みこそはたくさんの旅行者が来るのではと大きな期待に胸を膨らませている。13年間慣れ親しんだこの店とももうすぐお別れ、ラストスパートを切った全力疾走が始まった。