新たなスタート

今日、新しい店の2年リースの契約にサインを済ませ、9月からそこでスタートすることになった。これでこの先2年間は再びケアンズで商売をすることに。正直、今は期待より不安の方が大きい。23年前にこの店を始めた時のようなみなぎる自信は何処にもない。ただ、自分で決めたことなので今は前を見るだけ。


家に帰ったらまず契約したことを妹に電話で報告するつもり。今回のことを後押ししてくれた妹にまず第一報を伝えたい。そして父親にこの先2年間はケアンズで頑張ってみると伝えるつもりだ。この2年間、日本に帰るかどうかずっと悩んで来た。そして悩んだ末に出した最後の答えがここで後2年頑張るというものだった。


ただ、この先も一番不安に思うのは父親のこと。もうすぐ88歳になる父親をひとり日本においてケアンズにいるのは不安の何ものでもない。日本に帰ると約束したのに現実それが出来なかった。やはり、作ってしまった大きな借金を日本で働いて返して行くというのが、実際には容易ではないというのが大きな理由の一つ。


朝、母親に報告した、今日サインをすると。そして父親のことをずっと見守っていて欲しいとお願いした。どうか、どうか元気でいて欲しいと。自分も今年の暮れには61歳になるがまだまだ苦難は続きそう。不安だらけの人生が止むことは当分なさそうだ。新しいスタートが間もなく切られる。もう、後戻りは出来ない。