答えが見えない

昨日は残念ながら売り上げは0だったが、今日は何人かのうちを気にかけてくれている地元のお客さんが来てくれて少しだけ売り上げがある。みんな自分の店が好きだからと言ってくれる。もう、これで十分だ。この店をやった甲斐がある。既にこの店に先が無いことは見えて来た。後はどうやって最後を締めくくるか、もうそれだけ。


かみさんも毎日朝からウーバーイーツのデリバリーで頑張っている。今のこの時間も頑張ってやっている。他にもレストランで合間を利用して働いている。自分は店にいるだけなので本当に申し訳ない。夜は自分も一緒にやる、自分はドライバーの役割、でもここでもかみさんはレストランにダッシュでフードを取りに行き、また同じようにダッシュでお客さんの下にフードを届ける、この間汗だくだ。


でも運転しているだけの自分は汗もかかない。レストランではひたすら食材を刻んだりするらしい、はっきりとは自分に言わないのだが、包丁を使い過ぎて手が痛いみたいで見たら赤く腫れていた。本当に申し訳ない。息子も続けたいシドニーの大学院を変えて、物価の安いブリスベンの大学院に行こうか?とかみさんに言ったらしい。


自分たちの向かうべき方向は確実にずれて来ていて、その歯車は狂い出している。このままではみんなが人生の目的を見失ってしまう。自分は店にしがみついているだけで何もしていない。だた、この店をどうしても捨てるわけにはいかない。でも今はどうすればいいのかその確実な答えが見いだせない。唯々今の自分は情けない。