愛着のある商品

今日、土曜日は店のプラントに水をあげる日と決めている。毎日欠かさず夕方には霧吹きスプレーでプラントの葉に水をかけてあげるが、一週間に一度バケツに汲んだ水でたっぷりとプラントに水を与えている。土曜日の午前中はいつもこの水やりの仕事をルーチンに充てて日課にしている。


こうして店のプラントを毎日ケアして育てていると何だが愛着が沸いて来る。商品なんだけど自分のもののような感じがして来て不思議だ。新しい葉の芽が出ると「あっ、出て来た」とつい嬉しくなる。逆に枯れてしまうと「どうしてだろう」と何が悪かったのかと考えてしまうことも多い。


店でなかなか売れないプラントはそれだけ長く世話をするので愛着もひとしおに募る。今日たまたま、うちのプラントを買ってくれる常連のお客さんが来て、売れなくて残っていたプラントをまとめて3つも買ってくれた。長い間世話をしたプラントだったので思わず「枯れないで元気に育てよ」「水をたくさん貰えよ」なんて売れて行ったプラントに思いを募らせた。


コロナ前にはまさかうちの店でプラントを売るなんて夢にも思わなかったが、今は例え海外の旅行者が戻って来ても、プラントの販売は続けて行こうかと思っている。あるローカルのお客さんが「あなたのところのプラントを新しいのが入ったかいつも楽しみにチェックしているのよ」と言った言葉がずっと心に残っている。