期待外れ

期待して臨んだ土曜日に催された一日限りのナイトマーケットの出店は売上も乏しく全然ダメだった。前夜の掃除の仕事も何のその、息子と一緒に朝5時に起床して搬入の準備に取り掛かり始めたが、7時には開いている筈の入り口がまだ開いていない。マネージメントのスタッフも誰も来ていないので商品を持ったまま入口前で右往左往してしまった。


初っ端からつまずいたが困っている自分達を見兼ねて入口の横でコーヒーショップを出している店員さんが持っているカギで入口を開けてくれたので何とか商品を入れることが出来たが、さすがオージーたちで殆ど当てにならない。7時半を回ったところでようやく他の出店者も現れ始めた次第だ。


9時からオープン予定なのにけっこう皆な呑気な感じで、自分たちも商品を一通り並べ終わった時は10時を回ってしまった。既存のテナントもオープンしたのはごく一部でフードコートも閉まったまま、告知が上手くなかったのか午前中はローカルのお客さんも全然来ない中、隣で仏像装飾の雑貨を出店しているオージーのおばさんが妙にテンションが高かった。


結局、当てにしていたローカル客の殆どは日本人の知り合い達が訪ねてくれただけで、夕方からのお客さんは数少ない州内の旅行者が占めた。苦労して運んだプラントやマーケットバスケットは今回は空振りで殆ど売れず、逆にローカルが買わないケアンズ産のコーヒー何かを売っている店が賑わっていた。


借賃の場代を払って何とかトントンといった感じの寂しい売上で、苦労して運んだ分だけドッと疲れた。腰の痛みを抱えながら商品をパックしたかみさんも「良い経験」と今回は前向きに捉えていた。店に商品を戻し終えた時は10時を過ぎてしまい、フードコートで慌てて買ったすでに温かくないテイクアウトの中華弁当を3人で黙ってもくもくと食べた。