マスクをしている人がいない

昨日、日本人のお客さんがふらっと入店されて「どこからいらしたんですか?」と声をかけると「京都から来ました」と答えたので「日本からですか?」と咄嗟に少し上ずった声で聴き返した。日本からの旅行者はコロナで閉ざされて以来これが初めての入店だった。「そうですか、京都からいらしたんですか」と笑みがもれた。


ただ、このお客さんはケアンズに住んでいるというお姉さんが今回お亡くなりになられてその葬儀に出席するために来られたということだったが。話の中でケアンズの印象を聞くと真っ先に答えたのが誰もマスクをしていないので驚いたという。開放的な気分になりエスプラネードを歩いていると実に気持ちが良かったと話していた。


早速、コロナの話題になり日本のコロナ対策は少し行き過ぎではないだろうか? という話から自分が「日本ではメディアの報道が煽り過ぎてそれが国民の不安を駆り立てているのでは?」と言ったら「すいません、自分もメディア関係の仕事としています」と言われてこっちもすぐに「ごめんなさい」と謝ってしまった。


この方、新聞社に勤務しているそうで「同感です、日本もケアンズのようにマスク無しで過ごせたら本当に良いんですけど」とケアンズの余韻に浸りながら 明日の帰国が残念でならないと口惜しそうに語っていたのが印象的だった。日本は今、マスク着用か否かの議論か盛んになって来ているが、せめて屋外ぐらいはマスクが外せたら 気分も違うんだろうけど。