長い間、ありがとうございました。

昨日の夜、閉店が近ずく時間に観光専門学校で引率する先生たち二人が最後のショッピングのため店に来てくれた。この先生たちはもうずいぶんと長い間うちの店を利用してくれた方たちで、かれこれ10年以上の付き合いになる。先生が最初にケアンズを訪れたのは2004年だということで、それから毎年必ずうちの店に寄ってくれた言わばお礼を言っても言い切れないほどの人たちだ。


ひとりは男の先生で年は自分より1つ若い。もうひとりは女の先生でたぶん自分とひと回りぐらい違うのだろうか? もちろんひと回り自分より若い先生だけど。会計を済ませた後、最後にレジのカウンターで3人揃って記念撮影をした。そして「来年はもういないかもしれないんですよね」と自分に言った。


そう、来年の今頃、自分は日本に帰っているかもしれない。先生たちと会うはこれが最後になるかなと思うと別れ惜しい気持ちで胸がいっぱいになった。「日本に帰って来たら絶対に連絡してくださいね」と念を押され、最後に握手を交わして店を後にした。自分も出入り口に立ってふたりがずっと見えなくなるまで見送った。


「行っちゃった」と思ったらその時全身の力がすう~と抜けた感じがして身体が空っぽのようになった。その後、事務処理をして店を閉め、スーパーのウールワースに行ったら偶然そこで先生たちにバッタリ会った。「もう今頃は店の電気が消えてるねって今ちょうど話してたんですよ」と言っていた。もう一回会えて良かった。最後にもう一度深々と頭を下げて笑って別れた。