息子がケアンズに戻って来る

シドニーで住む部屋を探していた息子が諦めてケアンズに戻ることを決めた。明日の夜にもケアンズに戻って来る。シドニーでは家探しは困難を極めアポイントさえ取ることも出来ない。1件日本人が所有する賃貸でアポが取れたが結局断られてしまった。そこに賭けていた息子だったがさすがに堪えたようだ。


家探しに翻弄されて疲れ切ってしまい、最近は泣きが入って母親に電話をかけて来ていた。かみさんも「もういいからケアンズに帰って来なさい」と遂に引導を渡した。もうほんの少しでシドニーで卒業を迎える息子だったが残念ながらそれを叶えることは出来なかった。今後はケアンズの家でリモートで大学を卒業することになる。


息子はこの後、9月に卒業しても就職活動をしながら暫らくはシドニーに住む予定だったので、今回は椅子やベッドなど必要な家具も取り揃えていた。そうした新品の家具もすべて処分するしかなく挙句に今回はその処分の費用までかかってしまった。息子はこのことも悔やんだが、今の家を来週にも引き払わなければならず、時間も無い為どうすることも出来なかった。


今、自分たちが息子に言ったのはまず大学をちゃんと卒業すること。息子は建築を学んでいるが、卒業したらその後のことはゆっくり考えれば良いと伝えた。今後は32年にオリンピックを控えるブリスベンも考えているようだ。さらに自分がこの先日本に帰るので日本の建築会社も考えていると言い出した。まぁ、今は焦らずとにかく卒業することに専念してもらいたい。