再び夢の舞台へ

日本のオリンピック組織委員会も昨日のファイザー社のワクチン前進の報道を前向きに捉えていた。悪までもワクチンが無い中でのオリンピック開催を目指している様だが、組織委員会の関係者は一同揃って喜びを示したという。国民の殆どが来年のオリンピック開催は難しいと感じているが、果たしてどうなるだろうか?



オーストラリアは日本で行われる今回のオリンピック出場に関して、今のところ主だったコメントは出していない。昨日、モリソン首相は日本や中国の一部を含めた北アジアとの国境の再開を検討していると再び述べていたが、いつ頃かそのタイミングの具体的な内容などは特にコメントしていなかった。ただ、日本とも現在も引き続き協議していると再開についてその含みを覗かせていたのが一縷の望みだった。


オーストラリア政府も日本へのオリンピック出場には前向きなのではないかと思いたい。オーストラリアとオリンピックの関係はけっこう意外な歴史が残っている。オリンピックが初めて開催された1896年以来、過去28回のオリンピックに全て参加した国はフランス・ギリシャとオーストラリアの三か国しかない。1980年のモスクワの時もスポーツに政治を持ち込まないという姿勢からイギリスと同調して参加を表明、さらに長い歴史の中でオーストラリアは過去2回に渡って開催国を務めた。


1956年に初めて南半球で開催されたメルボルンと記憶に新しいかもしれない2000年に開かれたシドニーのオリンピックだ。この時は別名「緑のオリンピック」とも言われて、環境に配慮した施設の建設や大会運営が行われた。世界198か国、一万人の選手が夢の舞台に集まって熱戦が繰り広げられ、この時オーストラリアは16個の金を含む58個のメダルを獲得した。今回の日本でも国立競技場など環境に配慮した建築が選手のプレー以外でも大会を支えようとしているが、是非ともワクチンの有無に関わらず、この夢の舞台が整った東京オリンピックが実現してほしい。