息子からの携帯電話がなった。ショッピングセンターからでクリスマス後のセールをやっているから話があると言う。「お母さんの誕生日がもうすぐだから、今年は大きなコーヒーメーカーをプレゼントにどうか？」と尋ねて来た。かみさんが以前、家に大き目のコーヒーメーカーが欲しいと息子に言ったそうだ。

自分もかみさんの誕生日のことは忘れていたので、ハッと思って「いいんじゃないの、それ、ところでいくらするの？」とまず値段から切り出すところが今年の大きく変わった傾向だと思う。コロナ渦前なら即答で「買っちゃえよ、それ」なんて言ったと思うけど、今はそんなことすぐに言えない。

セールになっているとは言え聞くとまずまずの値段なので、「よし、一度考えてからにしようか」と即決で決められないところも今年の大きく変わった傾向だと思う。実は自分は昔からここは母の血を引いたのか、かなりのどんぶり勘定で「思い立ったら吉日」みたいな感じで、あまり深く事を考えない性分で今までは物を買っていた。昔、車を買うのに10分で決めたこともあった。

コロナ渦の後から自分の気持ちはすごく変わっていった。お金に無頓着だった性格は、せこさがにじみ出るようになってしまい、落ちているペットボトルを見て「これ10セントになるんだよな」何て考えてしまう。スーパーでセール品に目が行くところも変わったところだ。
でもコーヒーメーカーだけはやっぱり買うつもりでいる。