寂しすぎた年始

こんなに淋しい年始を経験したのは初めてだったが、こんなにオーストアラリア人に売れた年始もまた初めてだった。売れたと言ってもほんの少しだけど通常この三が日は日本人以外のお客さんに売れたという記憶が殆ど無い。だから逆に今回お買い物してくれたお客さん一人ひとりの記憶が今だに残っている。


そしてまた今回オーストアラリアの人から色々な言葉も届いた。けっこう多かったのが日本のお店なのにどうして日本の物が無いのか?で「扇子」を買いに来たとか「日本食」を探していたとか、中には「アンメルツヨコヨコっ」て日本語で言ってたオジサンもいた。純粋に面白かったのは「こんな暑いケアンズでどうしてアグブーツを売っているんだ?」なんて人もいた。


でもこれだけ他の州からお客さんが来ていると以外だと思う事も起こるもので、南オーストラリアから来た人がそこで作られたハンドクリームを買っていったりして、その時は口が裂けてもそこで作られているなんて絶対に言えなかった。後、コアラの絵のコースターとか買った人もいたけど日本人が柴犬のキャラクターを買う感じなのかな?


さすがにオーストアラリアの国旗や絵のグッズはオーストアラリア人には売れない。日本人でも日の丸の付いた商品を買う人はかなりレアだと思うがここは厳しい。でも殆どの人が会計の終わった最後に「大変だけど頑張ってね」と声をかけて後にする、このひと言が何より嬉しい。こんな経験はおそらく今後は出来ないだろう? いや、もうしたくない。