いつもありがとう。

今日はかみさんの誕生日、だから今日だけはレストランで外食することを決めている。このコロナになってからというもの自分たちは外食を控えて来た。だからせめて今日ぐらいはかみさんが望むところならどこでも、細やかでもいいのでこの誕生日を息子と三人で祝いたい。


息子はこの日に備えて母に送るプレゼントを色々と考えて香水に決めたそうだ。ディフューザーとセットになったギフトボックスで優しい香りが決めてだったそう。顔をくちゃくちゃにしてにやけけながら「お母さんが喜ぶものが見つかった」とプレゼントを見ながら笑顔で語っていた。


自分はあまり気が利かないので奮発した宝くじを手紙に添えて渡そうと思っている。かみさんは本当はやりたくないウーバーイーツのデリバリーを頑張っている。他にも掛け持ちでほぼ毎日あまり気が進まない仕事をいつも文句を言いながら必死にこなしている。だから自分はいつも頭が上がらない。


ウーバーイーツではレストランでお客さんが楽しそうに食事をしているのを見るのがつらいらしい。クリスマスの時に日本人のグループが楽しそうに会食をしているのを傍目にその横を袋を持ちながら通り過ぎて行く時に車の中で涙を流していた。手紙には自分のありったけの感謝の気持ちをへたくそな字で綴った。