決断する時

うちの店の経理をいつも手伝ってくれている会計士の方から、今の店の売り上げ状況では近いうちどこかで線を引いた方がいいんじゃないかなと今後、店の方針についてどうするか助言を受けた。国内のお客さんだけではビジネスを維持していく事は難しい、さらに日本人旅行者がいつ戻ってくるか全く分からない状況で店を開け続けるのは止めた方がいいと助言された。


いつかは問われるだろうと思っていたことだけどさすがにこの助言はこたえる。自分がこれ以上どんなに頑張ってもお客さんが来なければもうどうすることも出来ない。これから家賃交渉などにあたってくれた政府関係の方と今後について相談したいと思っている。やっぱり先が見えなかったことが一番の理由だと思う。


まだ諦めたくはないけどその時のための準備はしなくてはいけない。最も大きくのしかかるのはまだ契約が残っているこの店の家賃、簡単に払える額ではない。さらには政府から借り入れた借金の返済について、正直いってどうしていいのか分からない。20年コツコツ続けて来た仕事だったけど最後は妙にあっけなかった。


今日もマンゴーファームで一緒に働いていた人が店に来てくれて「この店はケアンズの名物なんで閉める何て言わないでくださいよ~」なんて言ってくれたけど、その時は「閉めるかも」とは言えなかった。でも、そう遠くないところでどうするか決断するときがもう間近に迫っている。