変わる品揃え

こんなに緑がたくさんあるケアンズなのに何故、ローカルたちはプラント(植物)を好むのか? しかもインドア・プラントが大好きでその訳は良く分からない。しかしながら、もはやプラントはうちの店の主力商品に成りつつある。儲けは殆ど無いので商売にはならないけど、今はお客さんがうちの店に出入りしてくれる事こそに意義がある。


店の入り口はもうプラントでいっぱいにした。横にはプラントホルダーもたくさん飾って、果たして? 一体ここは何屋なんだろうか?と思わせる雰囲気の店になった。プラントとご当地土産とファッションブランドが入り交ざった恐らくオーストラリアでも唯一の雑貨屋だろう。赤塚不二夫ではないが「これでいいのだ!」と言う感じ。


まさか20年前にこんな店になるとは誰が予想しただろうか? 自分もこんな店になるとは予想出来るはずも無い。今はローカルが好みそうな種類のプラントをもっと研究しようと思っている。友達の伝手で知ったマリーバのさらに奥のナーサリーまで行ってみようと思っている。とにかく新しい、面白いプラントを見つけるために。


そして今うちの最大のライバル店は、もはや免税店でも無くなく、お土産屋でも無く、スーパーマーケットでも無い。それはプラントをメインに扱う日曜大工のホームセンターだ。大手免税店に勝つことが最大のロマンであった過去も、今はホームセンターに打ち勝つことが自分の生きがいに変わった。