ホッとする合間

このところ雨が続くせいか太陽が照り付けることも少なく、1月のこの時期としては異常に涼しい。夜の雨の中での散歩は涼しいというより寒いぐらいだ。昨晩から降り続く雨のお陰で早朝からキッチンにミミズが二匹も出現して、それを見たかみさんが悲鳴をあげていた。庭から壁を伝ってよじ登りサッシの小さなすき間から侵入するツワモノで、雨が続くと本当に油断出来ない。


この季節は特に虫が活発に動くようで玄関の前に並んだかみさんの聖域である自慢のインドアプラントたちのひと際大きなモンステラの鉢の中に、カブトムシの幼虫が2匹も顔を出していた。この珍客にもかみさんは思わず絶句「これは絶対無理っ」とすかさず自分に助けを求めてきた。見れば丸まると肥えた幼虫で摘まむといきなり指を噛んできて全く愛敬の無い奴らだった。


かみさんはと言うと今日は久々の休日と相まって早朝から苔玉作りに励んでいる。店に訪れる数少ないお客さんがかみさんの作った苔玉に興味を示してくれるので、俄然張り切って今は苔玉作りに没頭しているのだ。でも何故か?かみさんの作った苔玉はよく売れる。他でもあまり売っていないので意外に目を引くのかもしれない。


苔玉を作り出すとそれに合わせたかのように七面鳥のタッキーが嬉しそうに?ガレージの中に入って来た。この空間はかみさんが少しだけホッと出来る貴重で大切な時間でもある。ミミズやカブトムシの幼虫には驚かされるけど、こんなひと時が今の自分たちにとっては、数少ない楽しみになっている。