岐路に立たされた。

今日は朝から本降りの雨でお客さんは店にまだ一人も訪れていない。他州からの旅行者も殆ど姿を消してケアンズの街は今活気の「か」の字も無い。こんなに断続的に強い雨が降るともうお手上げといったところだ。旅行者が来ていた時は雨で逆にツアーが中止になったりするので、朝から忙しくなったりして何かその頃が懐かしい。


昨日はとても厳しい内容のメールが届いた。自分たちがリクエストしていた家賃の減額だが「受け入れられない」とひと言で終わってしまった。自分たちもリースが終わるまでこのまま減額を続けて欲しいと、かなり大胆な作戦に出たのだが見事に弾かれてしまった。来週あらためて減額の値段と期間を譲歩して試みることになった。


状況は厳しさを増す。3月末には政府からの援助金も終了して文字通り自分たちだけの力でやって行かなければならない。これに家賃が普通に加わったらもうお釈迦だ。協力してくれている政府の依頼者の人も最悪のシナリオは避けたいと、再度自分たちのために家主にメールを送る準備をしてくれている。


しかし減額を受け入れてくれてから既に10か月が経とうとしている。自分がもし逆の立場だったらこの要求を素直に受けないのは当然だ。とうとう本当に崖っぷちに立たされてしまった。これを上手く乗り切れる妙案は無い。9月まで残るここの家賃をどう払えば良いか、いよいよ我々は岐路に立たされた。