日曜日は市内の駐車スペースが殆ど無料になるので、敢えて 海が見えるエスプラネード（海岸通り）を通りながら店に行くことが多い。平日はそうはいかないが日曜日だけは唯一店の近くに車を止めることが出来るので、気分を変えてこのルートを通ることを選んでいる。幸運にも店の目の前のスペースが空いている時はそれだけで何か気分が良い。

朝のエスプラネードを通っていると人々が様々に楽しんでいる姿が目に入る。木陰で椅子に持たれて本を読んでいる人やベンチでコーヒーを飲みながら寛いでいる人など、こんなふうに過ごしている人を見ていると羨ましく思う。特に今日のように晴れて風が程よく吹いている日はなお更そう感じてしまう。

去年のロックダウンが始まった頃は日曜日だけ店を閉めた。その時は犬を供なって最高の季節のエスプラネードを満喫することが出来た。かみさんといっしょに歩いて肌で感じたあの心地よい潮風 もその感触が今もしっかり残っている、ペリカンを見るのも久しぶりだった、あれは幸せな時間だったと思う。

でもこれからはもうそんな余裕は自分の中に持つことは出来ない。今は少しでも店を開けて売り上げを作らなければと逸る気持ちばかり先んじて、それが例え暇だと分かっていても今は休みたい日曜日も仕事をしないと落ち着けない。　もう少ししたら再びケアンズに乾季が訪れる、今は我慢でもその頃にはもう一度日曜日のエスプラネードを思いっきり楽しみたい。