小売り業は天職

岡林信康の「山谷ブルース」の唄をを思い出した。それでも焼酎は煽らなかったけど。 清掃の仕事が始まった。大手運送会社のオフィスの掃除だ。昨日でまだ2日目だけどすでに気持ちはブルーになっている。この仕事、本当に続けられるだろうか?と。今日も早朝4時ごろから目が覚めてしまいそれから寝付けなかった。


慣れかなとも思うがこの仕事はおそらく自分には向いていないだろうと思う。かみさんにこのことを言ったら「まだ始まったばっかりじゃない、しっかりしなさいよっ」と怒られてしまった。今日と明日は休みなので気分が落ち着く。でもたぶん明日の夜にはまた気分がブルーになるに違いない。


乗りかけた船、いったん関わった以上はこれからも続けようと自分に言い聞かせる。しかし人生は本当に何があるかわからない。若い時にこういう苦労をしてこなかった天罰か? 小売りしか携わって来なかった自分に、そんなに人生は甘くないという神のお告げなんだろうか? ここまでぬるま湯にしか浸かって来なかった人生に試練が試された。


今日木曜島から来たという年を上手に重ねた日系女性のお客さんと会話が弾んだ。なんでもお父さんが「ハマグチ」という名前で日本から来た真珠ダイバーとしてその生涯を木曜島で閉じたということ。今はきれいに整った日本人墓地でひっそりと眠っているらしい。 会話が好きな自分はたぶん思うに小売り業が自分の天職なのだとあらためて感じた。