余裕があれば・・

もしも宝くじが当たったらもう後1年でいいからこの店を続けてみたい...日本人のお客さんが戻って来た時にまた歓んで貰えるお店が続けられる・・・と悲しすぎる願いを思い浮かべる。買い物をしたいと思う人がいれば、自分たち店も同じようにその人たちのニーズに答えるのは嬉しいこと。


日本人の買い物心を知っているからこそ自分たちはここにいる意味がある。ローカルを相手にするならこの業種にこだわることは無い。いっそのことプラントカフェでもやった方がよっぽど流行る。そこにニーズがあるからそのビジネスが成り立つということが今更ながらも痛切に感じた1年だった。


思い起こせば自分たちがこのケアンズで長らくやってこられたのは、訪れる日本人に合わせて時代と共に変化するニーズに対し、それを上手く取り込んでこれたからだと思う 。そしてまたケアンズに来る旅行者も同様に、その時代のトレンドに合わせた商品を店に期待したはず、これは自分たちにとって重要なことだった。


自分はお客さんが欲しいと思うものを追求するのが好きだ。だが今はコロナ前のような旺盛な探求心は無くなりつつある。やっぱり「買い物がしたい」と思ってくれる人たちがいて始めて「それに答えよう」という気持ちになれるもの。もう一度日本人の旅行者に歓んで貰える店作りが出来たらと今日もこの店を見渡しながら 絵空事に耽る。