キョンが救う?

千葉県の房総半島で鹿のキョンがここ最近増え続けていて農家の田畑を荒らしたり民家に侵入して家庭菜園などに被害を加えたりとその対応に追われているニュースが出ていた。もともと中国や台湾から運び込まれた指定外来種の鹿で、今は日本固有種の動物にも影響が出ているそうだ。日本の鹿よりも小さく見た目はすごく愛らしい動物で、オーストラリアで言うならワラビーみたいな感じかな?


このやけにすばしっこくて厄介なキョンが今回のコロナ感染に一役買っていると言うことで、今まで害獣として扱われて来たこの動物に今、日の目が当たっているらしい。このキョンの皮には殺菌する効果があるようで、その皮を使ってマスクの内側にフィルターとして使用することでウイルスを殺菌して感染防止の効果に繋がるそうだ。


以前、ダチョウ抗体の研究をしていた人がダチョウの持つ免疫力を使って、同じようにマスクの内側にフィルターとしてウイルスを防ぐダチョウ抗体マスクを考案していたのは知っていた。もともと強い免疫力を持つダチョウには今回のコロナウイルスにもいろいろ活用が出来るのではないかと言われて来たが、ここに来てまさか鹿のキョンがコロナウイルスで役立つとは想像もしなかった。


当のキョンの方は捕獲の際にくくり罠を仕掛けて捕らえられる様子が映像に映っていて、くくり罠にかかって泣き声をあげている様子はちょっとかわいそうだったが、千葉県はこのコロナ禍が終息したら是非この房総で皮になったキョンを称えて欲しいと思う。森田健作知事も青春ドラマでは海辺で洗っている豚を逃がしてしまったが、今度の鹿はもし洗っても是非、逃がさないでいただきたい?