女性の躍進

国際女性デーの日だった一昨日は、最近の豪政府内での現職閣僚や元与党議員による過去の性的暴行疑惑が相次いで浮上したことをきっかけに、この日に合わせてこうした女性蔑視に対して厳しい目が向けられる日となった。これを機にペイン外相兼女性担当大臣は女性がさらに声を挙げられるために1900万ドルを組んだキャンペーンを議会で打ち出した。


女性の社会参画はここ数年で大きく飛躍したように思う。オーストラリアの現職女性国会議員の数はペイン外相を重要職に充てるなど全体の38%を占め、さらに二大政党のひとつ労働党の女性議員の割合はここ数年で過半数を占めて、特段に女性の社会進出を後押ししている。お隣のニュージーランドに至っては現首相を筆頭に50%近くが女性議員とその進出は目覚ましく世界きっての国家 ジェンダーの模範になっている。


自分が感じるオーストラリアの女性像は平等の立場というより最初から男女間で差別などは存在しない、つまり男も女も全く関係無い一律な立場でそもそもこの問題を引き合いに出すこと自体がタブーだというような印象を受ける。だからオーストラリアの女性はとにかく芯が強い。皆、自分の考えや意見を堂々とぶつけていくと言った感じだ。


日本は残念ながら先進国の中では男女平等参画については進んでいるとは言い難い状況だと感じる。上記に記述した国会議員でも女性の割合は日本は15%にも満たない。昔だったら女性は玄関先で三つ指を座敷に添えて旦那さんをお出迎えした時代もあったが、近年はさらなる女性の社会への積極参加はもう言うまでもない。