オーストラリアとニュージーランドの間で隔離なしの渡航「トランスバブル」が今月中旬からいよいよ始まる。今まではオーストラリアの一部の州に限って渡航が認められていたが、これからは全ての州への入国が可能だ。世界的にもこの段階で国家間の隔離なしでの国境閉鎖が解かれるのは稀ではないだろうか。

ケアンズの観光産業もこのニュージーランドからのお客さんに期待を寄せている。これから冬に向かうニュージーランドでは常夏のケアンズはオーストラリア国内の中でも魅力的な観光スポットに違いない。加えてレインフォレストを控える世界遺産に囲まれたケアンズは自然を愛好するニュージーランダーにとって熱帯雨林を体験できる恰好な場所だ。

スポーツ好きのオーストラリア人にとってもスキーを楽しめる冬のニュージーランドはやはり魅力的なスポットだ。本来なら冬場にかかれば北海道や長野などの日本のリゾート地に向けて多くのオーストラリア人がスキーやスノボーを目的に足を運んだはずだが、今の日本の現状ではお互いのトランスバブルは可能ではない。

ケアンズとオークランドの直行便についても６月からその就航が開始される予定だ。ニュージーランドの人も海外旅行がしたくてうずうずしているとニースの報道であげていた。何とかこのオーストラリアとニュージーランドで始まるトランスバブルが少しでも今後の起爆剤になってくれることを願いたい。