去りし友

今日は一昨日の午後から続く大雨のお陰で朝から客足もぴったり止まってしまった。スクールホリデーも終わって人々はまた新たな日常に戻った。大雨のせいもあるが旅行者もめっきり減って通りには人の姿が殆ど無い。乾季に入ったと思ったけどこの雨は今週いっぱい続くらしい。こんな雨続きの天気で売上を作るのは至難の業だ。


昨日は朝から厄介なことが起こった。店に入って早速開店の準備に取りかかろうとすると、ポタンポタンと水が跳ねる嫌な音がすると思いきや、見ると天井から換気口を伝って雨水が床に向かって滴り落ちている。すぐさま家主に連絡してプラマーの手配をしてもらったが今日になっても誰も来ない。雨脚は依然強くまだ雨漏りは続いていて、朝から床に落ちた雨水をモップで拭く作業に追われている。


となりのお店の大きな買い物袋を持ったお客さんがうちにも来てくれたが店内をぐるっと見渡して帰ってしまった。必死の接客も及ばずこんな大雨の中での一遇のチャンスだったが、売り上げに繋がることは出来なかった。やっぱりとなりのお店の買い物袋を見ると燃えて来る。いっぱい買っているようだったので少し落ち込んだ。


長い間ケアンズに親しんだ身近な友人がこのコロナを機にここでの暮らしに終止符を打って日本に帰国することになった。昨日はその最後の買い物としてのお土産の品をうちの店で選んでくれた。バックや小物などたくさん買ってくれて、かみさん共々その友人に心から感謝を伝え、別れ際にこれからに向けて互いを称えあった。またひとりこのケアンズから友人が去って行く。