そのひと言に救われる

昨晩、シドニーから戻ったかみさんがチャイナタウンは多くの店が閉まっていて、以前見た活気には程遠く、道行く人もまばらで閑散とした通りはまるで別の街のようだったと言っていた。このチャイナタウンはセントラルステーションから500メートルぐらい離れた街の中心に位置する主に中国人の旅行者に人気のスポットで街は全体として中国風に彩られている。


レストランが多いチャイナタウンでさえもやはり海外からの旅行者がいない影響が出ているのかと、都会でも同じように厳しい現状に晒されていると思うとこのコロナによるダメージは本当に計り知れない。チャイナタウンから程近いお土産屋さんなどが立ち並ぶヘイ・マーケットに至ってはかなり厳しい状況だと言っていた。


ケアンズに限らず今まで海外の旅行者に多く依存していたところは本当に身が持たない。お土産屋も然りでこれを打開する糸口さえまるで見つからないというのが本音のお店が回りを見ても殆どだ。日本でも昨日から3回目となる非常事態宣言が4都府県に出され、これにより影響を受ける事業主はさらに厳しさが増す、どこもかしこもほんと大変な世の中だ。


そんな無情とも思える世知辛い世の中だけど今日も一筋の光が見えた。以前、マリーバから来た家族で食牛のファームを経営している日本人の女性が今日もお買い物に来てくれて、1時間以上か楽しい会話を通じてたくさんの商品を買ってくれた。「ここに来るのが楽しみだった」とそのひと言が沈んだ気持ちを洗い流してくれる。