雨のち晴れ

昨日に続き今日も朝から本降りの雨で洗濯物が思うように乾かない。降り始めて既に2週間近くが経ちもう雨はうんざりといった感じだろうか。自分の記憶の中にもこの時期にこれだけ雨が降り続いたというのは過去を探っても思い浮かばない。普段はあまり当てにならないケアンズの天気予報も金曜日までずっと雨マークだ。


祝日のアンザックデーが重なり週末から連休になったオーストラリアでは州内・州外を問わず多くの観光客が雨にもかかわらずここケアンズに足を運んでくれた。昨日はウールワースやコールスなど大手スーパーも含めて殆どのお店がアンザックデーで閉店した影響からか、珍しく開店時からお客さんがぽろんぽろんと店を訪れてくれたおかげで上々の売上を作ることが出来た。


シドニーから来たと言う自分と同じぐらいの年を重ねた夫婦が「青空の広がる場所から灰色だけの景色のところに来ちゃった」と笑って嘆いていた。そしてシドニーはこれから寒くなるからと言って娘たちの分も含めて3足もシープスキンのブーツをうちで買ってくれた。帰り際に「今度は9月ごろに来て!ケアンズはその頃、青空だけのベストシーズンだから」と伝えてその夫婦を見送った。


今朝、開店まもなくこの夫婦が再び店を訪れて「今度9月にまたこの店に必ず来るからね!」と出発の時間が迫る中このことを伝えにわざわざ店に出向いてくれた。この言葉を聞いて自分はただ、嬉しかった。昨日はこんな心に残るお客さんと数多く触れ合うことが出来て、外は浮かない雨の中でも気持ちは澄みきった青い空が広がった。