カーネーション

今朝、「今日は母の日だよね」とかみさんに尋ねると「何もいらないよ」と間髪を入れずに返答が帰って来た。自分はかみさんの母親に何か送ったの?と聞こうと思ったのだが、その答えは寂しい意味あいになってしまった。毎年何かプレゼントしていたけど今年の母の日は何もなく終わって行く。


去年は母の日に合わせて息子はかみさんにスキンケア―のギフトセットをプレゼントしていた。それを受け取ったかみさんは満面の笑みを浮かべて喜んでいたのをはっきり覚えている。今年は何か渡すのだろうか? 息子からは何も聞いていない。もし何もなかったら、やっぱり、かみさん寂しがるだろうなと思った。


自分の母親には半分に折った線香をあげて母の日の感謝を伝えた。貴重な日本の線香なのでいつも半分に折ってお供えしている。でも今日に限ってはこれでは寂しいので帰りに缶ビールを買ってお供えしようと思う。かみさんと息子の分も買って今日は家族みんなで母の日をささやかに祝いたいと思う。


しかし寂しい母の日になったしまった。本当なら今日ぐらいはレストランで外食でもしてお祝いしてあげたいところだが、たぶん今日もお店を閉めた後からウーバーイーツのデリバリーをやるだろう。来年こそは白いカーネーションをテーブルに飾って、かみさんが満面の笑みを浮かべられる「母の日」が迎えられることを信じたい。