マラカイト

最近、濃い緑色をした天然石マラカイトのネックレスをしている。うちの店に委託商品として置いてくれている日本人が作ったマクラメのネックレスにその彼女がキュランダで買って来たというマラカイトの石を付けている。何でもこのマラカイトの石には邪気を追い払う魔除けの効果があるそうだ。


このマラカイトの石のおかげか最近は良いことが続いている。今日も韓国人の友人から友達が引っ越しをするので自分のハイエースのバンが役に立つから手伝って欲しいと言われたので、ちょうど掃除の仕事も休みだったので「手伝ってあげる」と快く引き受けた。家具を全て運び終えるとその友達という彼女から高額の謝礼を頂いた。


断ったのだが好意に甘えて頂いた。「これでかみさんの車の修理費が賄える」と思い、これもマラカイトのおかげ?かとこの石には不思議なパワーがあるかもしれないなんて勝手に想像する。これを身に付けてから確かに悪いことが起きなくなったかもしれない。そこでこうしたパワーストーンをマクラメのネックレスといっしょに売ることにした。


ジェムストーン・クラブという石の好きな人たちの集まりが市内にあって早速、そのクラブに出向いてみた。みんなオージーのおじさんばかりで、そのひとりにジェムストーンを売ってくれと頼むと自分のコレクションなのがビーカーに入った石をたくさん持って来て、親切にひとつひとつその石の説明をしてくれたが全く覚えれなかった。


自分の身に付けているマラカイトを見せて、これと同じようなサイズの研磨した奇麗な石をその中から20個ぐらい選んだ。そのおじさんは一点の曇りもないようなピュアなオージーのおじさんだったが「ひとつ2ドルでいいよ」と言われたが、自分の財布の中身を見せながら「5ドルしかない」と言ったら「それでいいよ」といってくれて全部合わせて5ドルで買えた。


何と優しいおじさんだと思い、後で委託で作ってくれている彼女に「これ全部で5ドルだった」と言ったら「安すぎる」と言っていた。これもマラカイトの石のおかげなのだろうか?
かみさんは「こんな石のネックレス、いい親父が付けていておかしい」と言って外せと言うのだが今もこのマラカイトのネックレスは大事に付けている。