鉛筆

唐突な話題になるが自分は鉛筆を好む。何か書き物をする時は決まって鉛筆を使うことが多い。理由は特に無い。鉛筆で書く時の感覚がただ好きだから。鉛筆にしかない書き味とも言うべきか? 優しい感覚というか、これってシャーペンでは絶対に出せない滑らかな書き味が今でも鉛筆を好んで使う理由なのかもしれない。


表現として別の言い方をするとすれば、例えばレコードかもしれない。あの針を載せた時の瞬間にでる「プツッ、プツッ」という音とレコードから流れるあの優しい音色の響き。これってCDから出る音とは全く違う。こんな例えで分かるかどうか分からないけど鉛筆がそんな例えと同じで「カリッ、カリッ」ていうあの書く時の感じが似ている。


さらに自分は小さな鉛筆削りを使って鉛筆を削るのが好きだ。中に差してくるくる巻きながら削る時の感覚が何か楽しい。面倒くさいのがまた味があって良いと思う。たぶん、こんなことを思うのは自分だけかもしれない。これを例えて言うならコーヒーを作る時わざわざ豆を手挽きのミルで挽きながらコーヒーを淹れる感じと同じだろうか?


最後に鉛筆は消しゴムが上に付いたのが良い。もちろんサっと使えて便利なのが良いんだけど、普通の消しゴムで消すのと違って先に付いて鉛筆にマッチした独特な色あいとゴムの匂いが何か良い。消す時に小さいから使うのがもったいないと思うその貴重だけど使いたくなるあの感覚がさらに良いのかもしれない。これはたぶん自分だけの世界だと思う。