その先に見える景色

連日の感動を伝えてくれている東京オリンピック、昨日も野球で侍ジャパンがドミニカ相手に劇的なサヨナラ勝ちを収めて勝利を飾った。サッカーでも格上かと思われていたフランス相手に4-0の完勝で予選リーグ突破と波に乗っている。体操では19歳の新星 橋本大輝選手が男子個人総合で金メダルと勢いが止まらない。


一昨日は39歳、稀代のアスリートと称されるエースの上野由岐子選手率いる女子ソフトボールが13年越しの涙の金メダル獲得と列島を最高潮に到達させる感動で国民を沸かせてくれた。そして今日もこれからテニスの錦織圭選手とセルビアのジョコビッチ選手のマッチプレーが予定されていて本当にオリンピックから目が離せない。


そんな中で柔道、大野将平選手の金メダルを獲得した後のインタビューが忘れられない。「敵は自分の中にある、今後も自分を倒す稽古をやって行きたい」と語った言葉が心に残った。まず、己に勝たなければ誰にも勝つことは出来ない、自分の内にある弱気な気持ちが目の前にある最大の敵なのだ。


柔道家にとって聖地である武道館の天井を見ながら、この景色を焼き付けて置きたいと語る大野選手、日本という特別な舞台で勝ち得たからこそ見える景色なのだろうか? 自分も落ち込んではいられないとこの言葉に勇気を貰った。自分を倒す、己に打ち勝つ、そしてその先に見える景色を自分も必ず見る。