国境再開示唆

シドニーでは一昨日の新規感染者が239人、昨日は170人と感染拡大が収まらない状況が続いている。新たに4週間延長されたロックダウンによって抗議する反対派市民がデモを計画しているということで警察も警戒を強めているらしい。こうした中、スコット・モリソン首相は昨日ワクチン接種による出口示唆を発表した。


シドニーの人口は現在約530万人なのでこれはちょうど横浜市と川崎市を合わせた人口と同じぐらいだ。昨日の神奈川県の新規感染者が1418人なので、それに比べれば239人というのはそれほど多くは感じないかもしれないが、周知の通りこの国はひとりでも感染者が出るとロックダウンする国だ。


もし、日本が首都圏で1日239人だったら感染状況はかなり抑えられてきたと言うだろう。先々週、ケアンズ近郊のマリーバでメルボルンからの旅行者が体調不良のため立ち寄った先のクリニックで感染が確認されて大騒ぎになった。その後、ワクチン接種を希望する人が多数出て大変だったらしい。ここはそういう所だ。


連邦政府はワクチン接種対象人口の80%が2回接種を完了した段階でロックダウンは不要になり海外も含めて国境を開くことが可能になるだろうと示唆した。そして接種完了時期は来年の1月ぐらいになるという見通しを立てている。ワクチン接種率の高い国から再開を広げて行きたいと語った。日本がこれに含まれるか今後の状況を見守りたい。