告げる季節の移り変わり

ここ最近、朝晩でも7月のような肌寒さは消えて、爽やかに感じる体感から確実に夏が近ずいているのが分かる。日中、晴れた日には汗ばむぐらいの暑さが戻り、ケアンズにもうすぐあの暑い夏がやって来る。「季節がこのままずっと止まってくれたらいいのになぁ」と後少しだけ残るこの心地良い今が名残惜しい。


ひと頃のプールでも早朝は曇りや雨の日に泳ぐのはさすがに寒くて、「今日はぬくい温水プールに入っちゃおうかな」何て弱気な気持ちから温水プールの方をチラッと覗くと、中で高齢者たちが上向きになってプカプカ浮いているのが目に入り「だめだ、こりゃ」と気を取り直して冷たそうな50メートルプールに気合で飛び込んだ。


そして日も確実に長くなっているのを実感する。掃除の仕事をしているとちょっと前まで真っ暗だった窓から覗く外の敷地も今はほんのりと明るい。以前はちょうど仕事を始め出すころ裏山の連なりに日が落ちて夕映えがきれいだったが、今はその日も山の頭上で照らし続けて眩しさを緩めずにいる。


飼い犬のハチも毛が生え代わって短くなって来た。今はブラッシングをすると凄い量の毛が取れる。ケアンズの季節は確実に移り始めている。もうすぐ9月、野焼きの時期が始まる。山をあらかじめ焼いて山火事を防ぐのだ。この時期は特に雨が降らないので乾燥する。だから庭の芝生も茶色い。