遠い戦いの道

ビクトリア州での昨日の新たに陽性と判定された人は190人と新規の感染者が増え続けている。ヴィクトリア州政府もニューサウスウエルズ州と同様に、ロックダウンでの感染抑制からワクチンの接種率を上げて重症患者を抑えながら日常を取り戻していく政策に切り替え出した。


州政府は2回目のワクチンの接種率が70%~80%に達した段階で、これらの人を対象に一部の経済活動を再開する見通しを示した上で、逆にワクチン接種を済ませていない人に対してはパブや映画館などの公的施設の利用を制限する可能性を示している。デルタ株のアウトブレークを0に抑えるのは不可能という認識に至った。


ワクチンを打ちたくない人も含めて未接種者に対してコミュニティ施設からロックアウトして感染を減らして行くというやり方は当然反発もあると思う。オーストラリア人にとって社交場で酒を飲むことを断たれるというのは最も酷なことだし、たぶん、適用されれば暴動が起きるだろう。


ただ、今後、ワクチンパスポートなどの接種履歴の義務付けは必要な措置だとも思う。この先このウイルスが世の中から全て無くなるとは思えない。これからは如何に重症患者を抑えるかがカギになる。それにはワクチンの接種が大きな役割を果たして行くと思う。そしていつか殆どの人が抗体を持つようになり、このコロナとの戦いはひとまず終えることが出来るのではないだろうか。それは2年先?5年先? いや10年先になるのかもしれない。