海に行きたい

日曜日、午後6時を回ったところ、日が沈んで辺りが徐々に暗くなり始め出した黄昏の時間、エスプラネードにはたくさんの人が集まって散歩を楽しんだり、夕涼みをしながらインレットに浮かぶ船を眺めていたりしている。晴れ渡った日の最後を締め括る一幅の絵、ほんのひと時だけ訪れる最高の瞬間だ。


デリバリーのフードを待っている間、ぼーっとその風景を眺めていた。プロモーションに釣られて昨日からやっているウーバーイーツの仕事で、その黄昏時の贅沢な時間をレストランの窓越しから掻い摘んで見ることが出来た。でも、ふっと「俺、何やってんだろう」と悲しい気持ちが儚さを抱いて沸いてくる。


たまにでいいからこんな時間に自分も海に行って砂浜に座りながらぼーっと水平線を眺めていたい。このところずっと柴犬のハチをいっしょに連れてヨーキーズ・ノブのビーチに行っていない。ハチもビーチに行きたいだろうなと思うと切ないというより情けないといった気持ちになってくる。


店の仕事が終わった後も掃除の仕事かウーバーのデリバリーで海にはなかなか行けない。かみさんも腰が思わしくないため仕事が限られているので、自分がその分稼ぐしかないのは分かっているのだが。。 昨日もすし屋のピックアップの際にそこで働く知り合いから「頑張って」と声をかけられた。そう少しの辛抱かな。。 国境が開くのは。。。