風見鶏

自民党の総裁選がいよいよ今日決選を迎える。岸田さんが逆転で優勢に立ったことで、党内の議員は風見鶏のように支持者を変えている何てニュースでやっていた。政界の風見鶏といえば中曽根康弘元総理の代名詞、岸田さんは風見鶏ではないが少数派閥で主流派でないところが中曽根さんと同じかもしれない。次の日本の総理大臣に風見鶏が向くのは一体誰だろうか?


風見鶏と言えばイソップ寓話の中に「卑怯なコウモリ」という物語がある。鳥と獣の戦いで情勢を見守っていたコウモリが鳥が優勢になると私は羽があると言って鳥に傾き、獣が優勢になると私はネズミのような灰色の毛皮と牙があると言って獣に傾く。やがて鳥と獣で和解が成立すると何度も寝返ったコウモリは仲間外れにされて暗い洞窟に身を潜めるという話。


このイソップ寓話とそっくりの物語がオーストラリアにもあって「太陽の消えたとき」というお伽話が今も子供たちに伝わっている。カンガルーを大将とする動物とエミューを大将とする鳥が戦争をしていると、どちらにも仲間にしてもらえないコウモリが仲間にしてもらいたくて優位になる方に味方する。その後、戦争が馬鹿らしくなってカンガルーもエミューも戦いを止めてしまうとコウモリも洞窟に帰ってしまう。


この騒動を見ていた太陽は呆れて空に顔を出すのを止めてしまい、困ったカンガルーとエミューはトカゲの話からコウモリに頼べば何とかしてくれると知り、早速頼まれたコウモリは得意のブーメランを地上に向かって3度投げると再び太陽は顔を出した。、それ以来動物と鳥は二度とコウモリをいじめなくなったという話。


イソップ寓話に比べると最後はコウモリがハッピーエンドで終わるので卑怯な割には拍子抜けもするが、ところでコウモリはどうやって得意のブーメランを投げるのかそこも知りたくなる。此のご時世、風見鶏のようにその時の情勢に合わせて生きていくのも得策なのかもしれないが。。因みに自分は高市さんが選ばれたらいいかなと思っている。