グリーン島 リゾートホテル休業

グリーン島内で運営する高級リゾートホテル「グリーンアイランド・リゾート」が当面営業を休止することになった。このホテルを運営管理するクイックシルバーグループによるとメイン観光客であるニューサウスウエルズ州とビクトリア州の長引くロックダウンでホテル宿泊客が大幅に減少したのが影響したことでの決断らしい。


グリーン島は900余りあるグレートバリアリーフの島の中で唯一サンゴ礁の砂が積もって出来た島の上に熱帯雨林が茂る貴重な自然環境の島で、1936年には国立公園に指定された美しい島だ。遡ること1906年、観光業の始まりと共に島内にホテル建設の構想が持ち上がりその後1940年最初のゲストハウスが誕生した。


1937年には世界で初めてグラスボトムボートが開発されツアーが敢行、1954年には桟橋の先端にこれも世界で初めて水中固定式の観測室が設置され、海の中を見ることが可能になるが現在は老朽化のために立ち入ることは出来ない。1695年には本格的なホテル建設に着手、オーナーであるヘイレス・ファミリーによって「コーラル・ケイ」ホテルが出来るとその後は海外からの観光客も訪れるようになり1970年にはエリザベス女王もこの島を訪れている。


1992年、当時の大京観光(現 大京)が「グレート・アドベンチャー」の社名でグリーン島の再開発を開始、客室を46室すべてスイートタイプに変えるとそれに伴い多くの日本人観光客がこのグリーン島に訪れるようになりその功績は今も尚続いている。1940年の創設から80年以上が経つこのホテルに今大きな転機が訪れている。