新たな指針と課題

昨日クィーンズランド州政府はワクチン接種が進んだ場合の「ワクチンプラン」を公表、今後の規制緩和計画が発表された。これによるとワクチン接種率が80%に達した場合には海外からの入州者は2回の接種と72時間以内の陰性証明で自宅隔離が可能。政府が指定する隔離機関での滞在は不要となった。


さらにワクチン接種が90%進んだ場合には隔離が無くなる。海外旅行者がこれに該当するかどうかは分からないが、ワクチン接種が80%を達成する予定の12月17日をひとつの区切りとしてそこで大幅な緩和策が施行される見込みとなった。そうしたことを踏まえながら早ければ2月初旬には、日本からの先陣隊がケアンズに着くことが出来るようになるかもしれない。


2月に入国が予想される一般客はまず留学生が予定されているらしい。これには長期滞在のワーキング・ホリデーの旅行者なども含まれるようだ。その後、一般の海外旅行者が入国できる予定になるとのこと。このまま順調に事が進めば来年のゴールデンウイーク前には待ち兼ねた観光客がついにケアンズに来ることが出来るかもしれなくなった。


ただ、どれだけの観光客がケアンズに来るかはまだ未知数だ。それに今後の日本政府の対応にもよるのでオーストラリアだけでは決められない。一般の観光客が訪れるには双方の国が隔離無しでの入国を認めるのが絶対条件なので、ここさえ決まれば自ずと見込まれるだろう観光客の数も見えて来る筈だ。


クィーンズランド州の2回 目のワクチン接種率は昨日現在で56.9%と目標の指針となった80%にはまだ程遠い。とりわけケアンズのアボリジニー居住区のコミュニティであるヤラバでの接種率がまだ20%程しか達していないそうだ。他州と違い先住民たちを多く抱えるここノース・クィーンズランドでは、この人たちの接種への理解がどうしても欠かせない難しい問題を抱えている。