絵にかいた餅

先日、お客さんと日本の秋の旬な食材について思いっきり話が盛り上がった。というのもオーストラリアでは9月はスクールホリデーに入るので元来この時期に日本に帰国する奥さん方が多いのだが、今年に至ってはそうは行かないので皆さん日本に帰れない分ただの話で多いに盛り上がってしまうのだ。


その皆さんが決まって口にするのが魚の話題で、ケアンズでは日本で食卓に並ぶ一般的な魚が手に入らない。例えばサンマとかアジとかで冷凍のまずい魚なら食べられるけど、新鮮な魚は手に入らない。うちでもたまには魚を食べたいので高額だけどサーモンなんかは特別な時に買って来る。


旬な魚と言えば今ならサンマ以外にもサワラやカツオ、サバなど目白押しに出て来るが、ケアンズでは絶対に無理。アジのたたきなんか「食べたいね~」ってこれだけで話が盛り上がってしまう。日本にいたらこの感覚は分からないと思うが、イワシでもいいから食べたいと思うのがケアンズにいる人の心情。逆に日本人ならバラマンディやコーラル・トラウトなんかのケアンズの魚を食べたいと思うけど、別にあぶらものってないし身も締ってないのでどうってことはない。逆に青魚はやっぱりいい。


ほかにも秋の味覚と言えば何といっても今なら栗ご飯かな、マカダミアナッツではやっぱり無理だと思う。
そういえば、日本に帰ると横浜の中華街でいつも親父が甘栗天神をお土産に買っていたのを思い出す。こんな他愛もないことなんだけど、帰れない分こういう話が異常に盛り上がる。因みに自分ならこの時期に日本に帰って真っ先に食べたいものはやっぱり松茸ご飯かな?!