最後まで頑張る

昨日、今月分の家賃を払って会社の残高はほぼ底をついた。これからの会社にかかる経費は自分たちのお金を持ち出すことになる。どこまで自分たちのお金で補てん出来るか分からないが何とか最初に決めたクリスマスまでは頑張りたい。そして年明けのどこか早い時期に結論を出したいと思っている。


来年のゴールデンウイークあたりで日本人の旅行者が戻ってきそうだったので、ここで店を止めるのは本当に悔しいがもう限界だ。一日の売上が100ドルあるかどうかという中でここまで良くやって来てと思う。今後は閉店セールをかけながら店の在庫を処分して行くことになるだろう。


気になるのはやっぱり政府から借りた借金だ。店を閉めた後このお金をどうやって払って行けばいいだろうか。出来れば家を売ってこの借金を返すのは最後の手段にしたい。この自分たちの家は息子の財産として唯一残しておきたかったからだ。息子は既にこのオーストラリアで生きて行くことを決めている。


ただ、弱音を吐くのはまだ早い。これからクリスマスの時期まで最後の力を振り絞って全力で頑張りたい。商品は買えない分、今もかみさんは泥だらけになって苔玉を作っている。自分も来店してくれたお客さんには誠心誠意、真心を込めて持て成したい。そして最後は二人がお互いにちょっとだけ笑顔で終われたら嬉しい。