コアラが危ない!

オーストラリアは11日、ニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州などの東岸部に棲息するコアラをこのほど絶滅危惧種に指定した。記憶に新しい2018年の大規模森林火災や干ばつの被害など温暖化による自然災害により、また土地開発による生息地の減少などが原因でここ数年あまりで数が大幅に減少、最近ではクラミジア感染など病気による影響も多い。


政府の絶滅危惧種委員会は2001年には18万5千匹いたコアラが2021年には9万2千匹まで減少したと推計している。以前は特に指定の無かったコアラが10年前には危急種に指定され、さらに今回は10年も経たないうちに絶滅危惧種にまで指定されて棲息数の減少が一段と進んでしまった。


自然保護団体の啓発担当の調査では今後、何の対策も講じられなけれは2050年には東岸部のコアラは全て絶滅すると最大限の警鐘を鳴らしている。「環境関連の連邦法はまったく効果がなく、10年前に危急種に指定したが、クイーンズランド、ニューサウスウェールズ両州の生息地の破壊を止めることは殆ど出来なかった」と危機感を露わにした。


自分が真っ先に思い浮かべるオーストラリア一番のシンボルはオペラハウスでもエアーズロックでも無くやっぱりコアラだ。この愛くるしい動物がいるからこそ世界中から人々がオーストラリアにやって来るのだと感じる。こんなに人を魅了する一番の愛敬者を何としても守らなければいけない。自分には何が出来るだろうか。