一人じゃない

朝、起きたら一番に日本の地震のニュースが飛び込んで来たのでびっくりした。かみさんが「日本で大きな地震があったみたい」と言うので、すぐにテレビをつけてNHKでチェックしたら福島で震度6強、さらに首都圏でも震度4とアナウンスされていたので、急いで父親に連絡を取った。


電話を取った父親が普通に受け答えをしたのでまず一安心、「家は揺れたの?」と言ったら「揺れた、けっこう長かったよ、久しぶりだな、こんな揺れたの」とちょっとびっくりしたようだった。「もうちょっと大きい地震だったら家は潰れていただろうな」なんて悠長なことを言っていたが実際そうなのだ。


自分の実家は何しろ大正時代に建てた古い家なので震度6ぐらいでも危ないかもしれない。
父親は「うちは平屋なので2階が落っこちて来る事は無いから安心だ」なんて言って電話口で笑っていた。でも揺れている間は「何か落ちて来るといけないから」とずっと布団を被って身を守っていたそうだ。


携帯電話を持っていないので普段、ラジオから情報を得ている。昨晩もたまたまラジオを付けて寝ていたら地震が来たそうで、そこからだいたいの情報を知ったと言っていた。「いざという時の準備はしてあるよ、自分一人だけだから」と誰も助けてくれないことを自覚していると言った。でもきっといつ何時も親父のことは母親が見守ってくれている。