PCR検査は不要

日本人の旅行者にとっては嬉しいニュースがまたひとつ加わった。オーストラリア政府は入国者に対する出国前の新型コロナウイルス検査要件を4月17日に廃止する方針だ。現状では、オーストラリアに入国するには出国前3日以内に検査を受け、陰性証明を提出する必要があるが、今後はこの義務がなくなる。


短期滞在の日程にも拘らずPCRの検査費用は高額でネックになると感じていた。入国時と出国時に2回PCR検査を受けるとその費用はざっと4万円以上になる。例えば3泊4日の滞在でこれにかかる費用がさらに旅費に加算されればせっかく行きたくてもついつい考えてしまうのも当然だ。


PCR検査は日本に帰国する際の1回だけで済むので、気軽にとは言わないけどこれで少し負担が軽減されることになった。今後はいつ日本がすべての旅行者をこのようにスムーズに受け入れるか。諸外国が観光を含む国際往来の再開に舵を切っているのに対し、日本の立ち遅れは如何しても歪めない。日本でもこうした検査が無くなれば国際往来はもっと活発化するに違いない。


日本人は不安や恐怖を抑制するセロトニンの分泌が少ないため多くの人が渡航解禁に難色を示しているとも言われているが、その受入れ側の不安の解消に努めるのも今後の日本政府の役割として期待したい。オーストラリア入国に際してはまたひとつハードルが下がった。未だケアンズ直行便は出てないけど旅行者を迎え入れる準備はさらに前進した。