商売冥利に尽きる

今日は朝一で新しいプラントを仕入れにかみさんとナーサリーに行った関係で、店を開けるのが午後からになってしまった。今週からスクールホリデーが始まったが昨日同様にお店はまったく暇で、訪れるお客さんも疎らで悲しいほど少ない。でも今日はすごく感じの良いお客さんと巡り会うことが出来た。


ケアンズのスポーツジムのタンクトップを着ていたのでローカルの人だなというのはすぐに察しがついた。「ハロー」と話しかけたらかなりハイなテンションで「ハロー ハワイユー」と自分に返してくれた。「シティーにこんな店があったなんて知らなかったわ」と意外な感じで少し驚いていた。


ケアンズに住んでる人でもけっこうの確率でこう話す人が多いのでもう慣れているけど、今までよっぽど知られていなかったんだなとえらく痛感する。でもこのお客さんはケアンズに来てまだ1年足らずらしい。カナダのトロントから来て今回のコロナで帰国がなかなか実現出来なかったがやっと帰れると喜んでいた。


このお客さん、店に入って来てから中の商品を隅々までひとつひとつじっくりと見ていた。ピックアップする商品がすべてケアンズで作られたものなので、探しているものは贈り物だなとすぐに分かった。絵本や石鹸、アクセサリーなどを選んでくれたけど、自分が説明するものに妙にハイな感じで共感してくれる。


会計の時も「もう一回り店の中を見ていくわ」と言ってもう一度注意深く商品を見ていた。自分はこうして店の商品に興味を持ってくれることがすごく嬉しい。「帰国前にまた必ず来るわね」と言って店を後にした。こんなお客さんが来てくれるだけで唯々、嬉しい。ほんと商売冥利に尽きるとはまさにこの事かも。