解放感

クィーンズランド州のコロナ対策の緩和がさらに前進した。陽性反応の濃厚接触者であっても検査で陰性が証明されれば自己隔離の義務がなくなる。ケアンズはもうコロナ前の世の中に戻った感じだ。街を行き交う人々はもうほとんどマスクをしていない。レストランやパブではみんな賑やかにお喋りをして楽しそうに会話が弾んでいる。


最初からマスクをしたがらない人たちだったが、そもそも感染するかもしれないなんて思っている人が多くないような気がする。「もう3回もワクチンを打ったんだから、これ以上の規制はごめんだよ」と言わんばかりに人々はもうコロナからは解放されたんだという雰囲気がここに来て強い。


反面、今の日本を見ていると例え3回打ってもマスクを外して歩いている人は皆無ではないだろうか? マスク無しで歩いていたらふるチンで歩いているのと同じくらい危ない人に思われてしまう感じがする。オーストラリア人と日本人はどうしてこうも考え方が違うのか? たぶん、日本人は人と違ったことをするのが苦手な国民だからかもしれない。


日本の人に今のケアンズの姿を見せたらきっと自由過ぎて動揺するだろう。「7時間飛んだ先にはこんな世界があるんだ」と感じるに違いない。早く日本でもせめてマスクぐらいは解放される日が来ると良いと思う、と言うか早くこの厄介極まるコロナからすべて解放されることを願うだけ。気兼ねなく自由に海外旅行をしたいと思う気持ちはみな同じ。