間に合って良かった

ジョッシュとシャーロット、数か月前からうちの店のお得意さんになってくれたお客さんたち、旦那さんのジョッシュは背がものすごく高い。だから店に訪れた時に一目ですぐに彼だと分かってしまう。奥さんのシャーロットは背は普通だけど飛び切りの美人だ。ふたりは1年前にイギリスからケアンズにやって来た。


市内のビーチフロントのアパートメントハウスに住んでいて今はまだ車がないそう。だからだいたいは市内を歩いて回っていると言っていた。引っ越した新しい家にプラントを探している時たまたまうちの店に入ったのがきっかけで、それから常連さんになってくれてその都度新しいプラントを買ってくれる。


昨日は週明けからタスマニアに旅行に行くためにブランドストーンというアウトドアのブーツを買ってくれた。当初、彼女に合うサイズが無かったためそのサイズを週明けの旅行に間に合うよう余裕をもって注文したつもりだったが一昨日になっも商品が届かない。メーカーに確認しても1週間前に出荷して届いているはずだと言う。


オーストラリアは土日の配達が無いので昨日がラスト日の配達になる、シャーロットは昼過ぎに店に寄ってくれたがまだ商品が届かない。いても経っていられなくなって運送会社に直接行って商品をピックアップしようとしたが、その荷物はドライバーが今、市内を回って落としていると言うので店で待つこと配達ぎりぎりの5時に届いた。


こっちはもう冷や冷やで心臓が飛び出そうだったが、それを言ったらドライバーは涼しい顔で金曜日は忙しいんだと笑っている。すぐに連絡を入れ5時過ぎにジョッシュとシャーロットがやって来た。早速、その彼女のサイズに合ったブーツを履いて確かめると二人は満面の笑みを浮かべてくれた。ほんと来なかったらどうしようと思ったが間に合って本当に良かった。ただ、お陰で掃除に行くのが大幅に遅れて真っ暗な中で簡易トイレを拭いていた。