雰囲気を楽しむ

自分は一日を通してコーヒーを飲むことが欠かせない所謂ホリックに近い無類のコーヒー好きで、例えばオーストラリア人の平均的な一日に飲むコーヒーの回数が4杯~5杯と言われているけど、自分はその平均を上回る量で毎度コーヒーを飲む。おかげで歯がコーヒー色になってしまった。


イタリアの移民が多く暮らすここオーストアラリアでは、早くからエスプレッソが浸透した。紅茶大国であるイギリスのイメージが強いと思うが、意外にもオーストラリア人はコーヒーが大好きな国民で、とりわけエスプレッソのような濃いコーヒーを好む人が多い。自分もこの文化に見事に染まってしまい熱湯にエスプレッソを注いだロング・ブラックといった濃いテイストのコーヒーを好むようになった。


オーストアラリア人はコーヒーの味や香りだけではなく、実はその店の雰囲気を楽しむ人達でもある。有名な話ではスターバックスが6年前に撤退に至ったことで、ここオーストラリアでは一元的なチェーンストアは人々に受け入れなかったという現実がある。個人が経営するお店にはそれぞれに個性があり、オーナーの趣味や好みをコーヒーと一緒に味わうことでお客さんはその感性に触れながら楽しんでいるのだ。


植物に囲まれた店やレトロな雰囲気を出す店などオーストラリアのカフェは人を惹きつけるところが多い。メルボルンのカフェはとりわけ人気があると言うけど、ケアンズにも一度は訪れてみたいと思う粋なカフェがたくさんあるので、もしこれからケアンズに来るチャンスがあったら是非その雰囲気を楽しんでほしい。