決断できない

今朝、父親に電話をかけた。電話口からは元気な声が聞こえたのでとりあえず安心した。「店はまだ続けているのか?」と言ったので「まだ何とかやっている」と答えた。「大丈夫なの?」と言うので「まだまだお客さんは戻っていないので大変だよ」と答えた後、かみさんのことも気にしていて、今、スーパーの仕事が見つかってそこで働いていると言ったら「大変だな」とぽつり呟くように言っていた。


「戻って来られそうか? こっちももうすぐ87になる、もう持たないよ」と電話口で笑っていた。父親は心臓弁膜症でこの1~2年で顕著に心臓の機能が低下してしまっている。家から通院している病院まで普通の人なら徒歩10分ぐらいの距離の道を歩くのもだいぶしんどいらしい。最近では庭先の池の金魚の世話も大変になって来たと電話口で笑っていた。


「家のこともあるから」と実家のことを以前から気にしている。実家の土地は借地なんだけど契約はあらたにまた3年更新したらしい。大正時代から住んでる家なので借地権があるから平地にして返すのはもったいないと言っていた。近くに建てた母親がいるお墓もあるし、父親もいずれそこに入ることになる。自分も遅からず実家に帰るのは以前から決めていたことだったが。。。


ただ、もうすぐ日本人観光客がケアンズに戻ってくる。どうなるか分からないけどせっかくここまでやって来たんだし、これからも頑張ってみたいという気持ちも今は強い。でも父親のことを考えるといつまでもここにはいれないかなと思っている。政府に借りた借金も返さなくちゃいけないし、どうしたらいいのか今だにはっきりとした答えが見つけられない。