老犬といつまでも

昨日、一昨日とケアンズはこの時期としては珍しく雨が続いたが、今日はすっきりと晴れて気持ちの良い朝になった。今日は裏庭のフェンスを新しくするため、あさイチで建て替えの業者が家の裏庭に出入りする関係で飼い犬のハチが吠えまくっていた。そこで天気も良く風も気持ち良く吹いているのでハチを外に連れ出すことにした。


最近はよくハチを店に連れていくことが多くなった。ハチも自分が自宅を出る準備が整うのを庭から確かめながら、それを見計らってゲートの前でちょこんと座って自分が庭に迎えに来るのを待っている。ハチを連れて行けない日にはじっと待っているハチの姿を見てしまうと「今日はごめんな」とハチに申し訳ない。


ハチは来月の9月22日で13歳になる。鼻の横のヒゲは白くなり顎の下も弛んで目も垂れている。もうすっかり老犬の顔だ。若い頃のような毛並みの艶も無くなり、耳も遠くなって動く動作もすこぶる鈍くなった。でも自分は今のハチの姿が今までで一番良いと感じている。車の助士席に座るハチのしおれた顔は見ていて何故か飽きない。


車を停めて店まで一緒に歩いて来る時が憩いの時間。一旦は店の外に出すが夕方の5時ごろになると店の中に入れて中央のレジ横で店が終わるのをじっと座って待っている。閉店が近ずき片付け出し始めるとハチもそわそわと動き出す。店を閉め停めてある車まで向かう帰りの道は自分とハチの一番楽しい時間だ。これからもなるべく長くハチといっしょにいたい。