色褪せない永遠の輝き

オーストラリアのコインや5ドル紙幣に描かれている肖像はエリザベス女王だ。少し前にこの5ドル紙幣は新しくなり、それに伴いエリザベス女王も以前の肖像から少しお年を召された顔に変わった。御年96歳、エリザベス女王が家族に見送られながら静かに息を引き取った。


エリザベス女王は2002年にここケアンズを訪れている。熱帯雨林の世界遺産が広がるこの地で女王はスカイレールに搭乗され、最初は乗るのを躊躇ったそうだが、回りの方の説得により女王の乗ったゴンドラには同じ重さの人が乗り合わせて重さを均等にしてゴンドラが揺れないように最善の注意を払ったという秘話が残されている。


そして無事そのスカイレールから下車されると女王は大変ご満悦でそれに携わった方々に感謝を伝えたと記されている。エリザベス女王は他にもプライベート・アイランドのヘイマン島をこよなく愛されたことでも有名だ。英国王室がこの島にロイヤルヘイマンの称号を与えたことでも知られている。


圧倒的な尊厳と輝きを持ち合わせながら70年間もの長きに渡ってイギリス連邦を率いて君臨したエリザベス女王、幾多の出来事を通してその時代の証人として世界中の人々にその記憶を残した。オーストラリアでも偉大なエリザベス女王の残した功績をずっと後世に伝え続けて行くことだろう。