ティータオル

オーストラリアのお土産品として欠かせないのが「ティータオル」、殆どのお土産屋さんがこれを取り扱っている。軽いしがさばらないのでお土産として人気が高い。自分はこのティータオルというものに以前から目を向けて来た。特に昔のビィンテージ感が溢れるティータオルは目が離せない。


ティータオルは18世紀頃にイギリス王室がティーという名前の通りで、ティーカップやティーポットを拭いたりお菓子を置いたりするのに使ったキッチングッズとして欠かせないアイテムだった。そして当時のティータオルの素材は吸水や発散性に優れたリネン素材が多く使われていた。


ティータオルはだいたい縦75CMX横45CMぐらいの大きさのもが主流で、お土産としてはリネンは値段が高いのでコットンが使われることが多い。用途は他にもタペストリーのように額に入れたり掛け軸にしたりとインテリアとして使う人もいる。コットンは保温効果もあるのでお弁当を包むのにも使う人も多い。


店にはビィンテージ感が満載のクィーンズランド州の地図が描かれたティータオルを取り扱っている。これを作っているメーカーは今でもホームページなんかも無いんだけど、デザインがまさに70年代を彷彿させるような渋いデザインでかなり行けてる。他にも今は姿を消してしまった「SWALLOW & ARIELL'S」というオーストラリアの老舗菓子店のビィンテージティータオルも店を引き立たせている。



こうしたお土産品のティータオルは殆どコットン素材だが自分の中でのティータオルはやはりリネンが王道だと思っている。そんなリネンにとことん拘った1952年創業のオーストラリア製で作られた「RODRIQUEZ」という老舗ティータオルのメーカーがもうすぐ歴史に幕を下ろすことになった。


ファミリービジネスで夫婦で切り盛りしていたが高齢と今回のコロナの影響でビジネスを止めるそうだ。オーストラリア製で作られたリネンティータオルは今では殆ど無い。このティータオルの特徴はデザインも然ることながら素材の色合いが絶妙で他に類を見ないほど素晴らしい。こんなティータオルを旅行者に今後見せることが出来なるなることが残念でならない。